初めてテントを設営するのって、不安がありますよね。
我が家は「やればなんとかなるだろう」精神であまり調べもせず挑戦し、全然上手く設営できなくて困り果てました…。
苦い思い出です…💦
そんなことにならないように、テントを設営するのに知っておきたい基礎知識、事前準備、レイアウトなどについて解説しています。
テントの設営で事前に知っておきたいこと
テント付属のペグは買い替えた方がいい
まず、テントにペグが付属されている場合でも、そのペグは買い直した方がいいです。なぜなら付属のペグはオマケみたいなもので、買い直した方が格段に設営がラクになるからです。
我が家は当初それを知らずにおまけのペグをずっと使っていました。地面に刺さりにくいし、ロープがすぐ抜けるし、我が家はどうしてこんなにテント設営に時間がかかるんだろう?とずっと悩んでいました。
ペグを買い替えたら一挙解決!格段に設営が早くなりました。
今までの苦労は何だったの?と思うくらいです
今までの苦労は何だったの?と思うくらい。
おすすめのペグは我が家も使っている「エリッゼステーク」。
”鍛造ペグ”と呼ばれる重くて長いペグです。固い土にも刺さりやすいし、ロープがしっかりひっかかり、抜けにくいです。
目立つ色を選ぶとうっかりひっかかって転ぶのを防げますし、撤収時にも探しやすいです。我が家は芝生の緑に目立つようにと赤を選びました。
ペグの向きはロープに対して垂直
ペグを挿す向きはロープに対して垂直が正解です。これを間違えてしまうとペグが抜けやすく、テントやタープが崩壊してしまいます。
図にしてみました。
この図を見てわかる通り、ロープとペグを同じ向きにしてしまうとすぽっと抜けやすくなってしまいます。ロープに対してペグの向きを垂直にすると抵抗ができて抜けにくくなります。
自在金具の使い方、正しい向き
自在金具というのは、ロープの長さを短くしたり長くしたり自由に調節できる金具のことです。
下の画像のように、金具の三角の山の方にロープの輪っかがくるようにロープを通します。
私が今まで購入したテントやタープには最初からロープに自在金具がセットされていました。
使い方を解説しますね。
まず、ロープが二重になってるわっかの部分を小さくし、ロープ全体の長さを長くします。この状態でペグ打ちします。
そうするとロープはゆるゆるな感じになっていると思います。
この状態で自在金具を上にズラすと…
自在金具を上にズラすとロープの輪っかが大きくなり、二重になってる部分が長くなります。そうするとロープ全体の長さは短くなります。
するとタープ(またはテント)がペグ側に引っ張られる形になり、ロープがピンときつくテンションがかかった状態になります。
こうすることでタープやテントがピンと張れるんですね!
この仕組み考えた人天才!
何を隠そう我が家、初めてテントを設営する時にこの自在金具のことを”ただの飾り”だと思っていました。
そのため、何度やり直してもテントがピンと張れなくて、恐ろしく時間がかかっていました。
だって説明書に自在金具のこと書いてなかったんだもん!(怒)
きっと当たり前すぎて書いてなかったんでしょうね💦
わが家のように自在金具の存在を知らずにテントを設営しないでくださいね!
風が強い日はキャンプ中止も検討
設営の最大の敵は”風”です。
なぜ風が強いと設営が困難なのかというと、テントの生地は面積が広く、広げて手に持った状態だと風で体ごと持って行かれるからです。
風が強い場合はどうしたらいいのかというと、風速予報を見て、風が落ち着きそうな時間帯まで設営を待った方がいいです。
一日中風が強い場合は、キャンプ場内にコテージなど宿泊施設があればそちらに変えてもらう。それが無理なら、いさぎよくキャンプを諦めた方がいいです。
なぜなら、風の強さでポールが折れたり、子どもがケガをすることも珍しくないからです。
自分たちだけならまだいいですが…。ペグが飛んで他人のテントを壊したり、ケガをさせたりなんて一大事!
それだけは避けたいですよね…💦
ベテランキャンパーでも風が強い日はキャンプを中止します。初心者ならなおさらです。
風の強さの目安は
- 風速1~2m ・・・ 設営にちょうどいい
- 風速3~4m ・・・ ちょっと注意だけど設営はできる
- 風速5~6m ・・・ 設営中止を検討するレベル
- 風速7m以上 ・・・ 絶対設営中止!
風速5mって、日常生活なら「風が涼しくて気持ちいい~」レベルですが設営となると別。かなり強い風に感じます。
ただ、風速予報では風が強くても、キャンプ場の地形によっては(木に囲まれてるなど)風が全然ないこともありますので、そこはキャンプ場に確認するなどした方がいいと思います。
キャンプ前日までにしておきたいこと
テントの説明書をよく読む、動画で研究する
テントの設営方法はテントそれぞれによって全く違います。基本的なことは同じでも、ポールを通す順番だったり、フックを掛ける順番、そのテント独自のルールがあります。ルールを守らないと設営できないこともあります。
そのため説明書を熟読することは必須です。
また、最近ではYouTubeに設営方法を解説した動画があがっていることもあります。紙を読むよりも動画の方がはやりわかりやすいです。一度見ておくことをおすすめします。
試し張りをする
可能であれば本番キャンプの前に庭や空き地などで試し張りをした方がいいです。
説明書を読んだり動画を見ただけなのと、自分が実際に設営するのとではやはり勝手が違うんですよね。
一度試し張りすることで本番キャンプでの設営が手早くなり、キャンプの自由時間が増えます。
また、部品が足りなかったり破損してる可能性もありますから、点検の意味もあり一石二鳥です。
我が家は実際、試し張りの時にテントが破れているのを発見しました。取り替えてもらったので本番キャンプに間に合いました。試し張りしてよかったー!
キャンプ場の様子を把握しておく
事前にキャンプ場の状態をチェックすることも大事です。
チェックするポイントは、
- 景色がいいのはどの方角か(テントの向きの参考になる)
- 西の方角(眩しくない向きにするため)
- トイレや水場の位置(場所を自由に選べる場合)
などです。これらはキャンプ場に着いてから考えるのではなく事前に把握しておくことですぐにテント設営に取り掛かれます。
キャンプ場の公式サイトや、ブログ、インスタグラム、Twitterなどでキャンプ場内の様子を把握することが出来ます。
テント設営の手順
テントを設営する順番を解説します。
- 設営開始テントの位置と向きを決める
グランドシートを敷いてイメージする
- 車から荷物を降ろしレジャーシートの上に並べる
- テントの設営開始
- 位置を最終決定してペグ打ち
- 家具や小物を配置
- 寝室のセッティング
時間がない時は夜に回してもいい
(電動ポンプだけは明るい時間に使う)
ポイントを解説します。
- テントの位置と向きをじっくり考える
- レジャーシートに荷物を並べた方が効率がいい
- 分担して効率よく進める
テントの位置と向きをじっくり考える
テントはいきなり設営開始するのではなく、位置や向きをじっくり考えてからの方がいいです。
「やっぱりもっと右に寄せればよかったな」「眩しいから反対向きにすればよかったな」そう思ってもペグ打ちや小物を配置した後ではやり直すのはたいへんです。
レジャーシートに荷物を並べた方が効率がいい
車に積んだ荷物は積み重なっています。1つずつ荷物を取り出して組み立てるよりも、レジャーシートに一度に並べて、手の空いてる人がどんどん組み立てていった方が効率がいいです。
また、車を横付けできないキャンプ場で共有のワゴンを使う場合にもレジャーシートは有効です。ワゴンに荷物をのせたまま設営したら他の人がワゴンを使えません。レジャーシートの上に荷物をおろしてワゴンはなるべく早く返却します。
分担して効率よくすすめる
全てを一緒に設置するよりも、大まかに分担を決めた方がスムーズに作業がすすみます。
例えば我が家の場合、
- キッチン、リビング周り・・・私と娘
- テント、寝室、焚き火・・・夫と息子
といった感じです。
まとめ
キャンプ初心者の最初の難関ともいえるテントの設営。
ですが慣れると設営自体が楽しめるんですよ!「今日は何分で設営完了するかな?」「新しいレイアウト試してみようかな?」などなど…
はじめはなかなか設営に時間がかかると思いますが、設営も楽しんでくださいね♪
設営の次は撤収のポイントを紹介します。